健診結果と飲酒の関係

わかりにくい健康診断の数値のうち特に飲酒が影響する項目の見方を解説します。ここに書かれている数値だけで病気の診断をすることは出来ません。異常値があれば自己判断せず医師のアドバイスに従ってください。

もくじ

γ-GT(γ-GTP)

γ-GT(γ-GTP)はアルコールによって合成が促進されるため特にアルコール性肝障害などで異常値が出やすくなります。

ASTとALT

ASTとALTはともに肝臓内の細胞に存在する酵素で肝機能検査の基本的な指標です。

中性脂肪(TG)

中性脂肪の増加は主に糖質、脂肪の摂り過ぎが原因ですが、飲酒によっても合成が促進されます。

コレステロール

単純に飲酒との関係だけ取り上げると、アルコールの摂取量とHDL(善玉)コレステロールの増加は比例します。これが適正な飲酒はむしろ健康を増進させる根拠の一つになっています。

尿酸値

尿酸はいわゆる痛風の原因となる物質です。プリン体を多く含むビールとの関係が有名ですが、単純にアルコールの過剰摂取でも上昇します。

血糖値

血糖値とは血液内のブドウ糖の濃度です。高い状態が長く続くと糖尿病の原因になります。

血圧

飲酒には一時的に血圧を下げる効果がありますがあくまで適量での話。塩分の多いツマミも注意が必要です。