健診結果と飲酒の関係>

コレステロール

コレステロール

単純に飲酒との関係だけ取り上げると、アルコールの摂取量とHDL(善玉)コレステロールの増加は比例します。これが適正な飲酒はむしろ健康を増進させる根拠の一つになっています。

コレステロールの基準値は?

HDL 40mg/dl以下、LDL 140mg/dL以上は要注意!
LH比 2.0以上も要注意です!

(A)正常値LDL 69~119mg/dL
HDL 40~119mg/dL
(B)軽度異常LDL 120~139mg/dL
HDL 指定なし
(C)要経過観察LDL 140~179mg/dL
HDL 30~39mg/dL
(D)要精密検査LDL 59mg/dL以下 180mg/dL以上
HDL 29mg/dL以下 120mg/dL以上

LH比(LDL値÷HDL値)

健康な状態1.5以下
動脈硬化の疑い2.0以上
血栓の可能性あり2.5以上

※基準値は検査施設によって異なる場合があります。

コレステロールは何のための検査?

動脈硬化の危険度を診る検査です。

血中に増えすぎたLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)が血管に付着すると動脈硬化の原因になります。

HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)はそのLDLコレステロールを血液中から回収して肝臓に戻す役割があります。

したがって、どちらも基準値内の数値であってもその比率が重要で、LH比(LDL値÷HDL値)が2.0を超えるようであれば注意が必要です。

飲酒によるコレステロールへの影響は?

飲酒とコレステロールの関係だけに着目すると、飲酒は善玉(HDL)コレステロールを増やす効果があることがわかっていて、このことが「酒は百薬の長」の根拠のひとつになっています。

しかし適量以上の飲酒は中性脂肪を増やし、中性脂肪が基準値以上だと悪玉(LDL)コレステロールも増えるという関係にあるので、残念ながら飲み過ぎはコレステロールにも良い影響はないと言わざるを得ません。

最終更新日:2017/04/11