γ-GT(γ-GTP)
γ-GT(γ-GTP)はアルコールによって合成が促進されるため特にアルコール性肝障害などで異常値が出やすくなります。
γ-GT(γ-GTP)の基準値は?
50U/L超えたら要注意です!
(A)正常値 | 50 U/L以下 |
(B)軽度異常 | 51~80 U/L |
(C)要経過観察 | 81~100 U/L |
(D)要精密検査 | 101 U/L以上 |
※基準値は検査施設によって異なる場合があります。
γ-GT(γ-GTP)は何のための検査?
主に肝障害を診る数値です。
他の検査と合わせて、疾患がアルコール性(飲酒が原因)のものかの判断に使われます。
γ-GTは胆管で作られ腎臓や膵臓などに広く分布する細胞です。アルコール摂取で敏感に反応します。
飲酒によるγ-GT(γ-GTP)の影響は?
お酒を飲む人には最も馴染み深い検査値です。
アルコールの影響で合成が促進されるため、過剰飲酒によって数値が上がりやすくなります。
特にASTやALTも同時に上昇していればアルコール性肝障害が疑われます。
他の検査値が正常値であれば、数週間(長くても2ヶ月程度)の禁酒で比較的簡単に下がります。
だからといって、放置して過剰飲酒を続けるとやがて脂肪肝→肝炎→肝硬変へと進行する可能性があるので甘く見てはいけません。
最終更新日:2017/04/11