飲酒量の単位「ドリンク」
飲酒が体に与える影響の大部分はお酒の種類を問わず単純に摂取するアルコールの総量に関連付けられます。現在の飲酒量を正確に知るために、まずはお酒の種類に関係なくアルコールの総量を量る単位「ドリンク」を理解します。
体に良い酒、悪い酒の区別はない
良く「赤ワインはポリフェノールが豊富で体にいい」と言われたりしますが、それはあくまで適量の範囲でのこと。
お酒が体に与える悪影響で考えれば、お酒の種類に区別はなく純粋にアルコールの量で決まります。
日本では、よく「日に日本酒1合程度」あるいは「ビール中瓶1本」が適量などと言われますが、厳密には日本酒1合とビール中瓶1本に含まれるアルコールの量は違います。
また缶チューハイ一つとってもアルコール度数は3%~9%とまちまちで種類と飲酒量だけで比べられるものではありません。
これらのお酒の種類に関わらず含有アルコール量で比較する単位が「ドリンク」です。
1ドリンク=純アルコール量10グラム
このドリンクという単位は国によって基準量が違うのですが、日本の場合純アルコール量10グラムと定められています。 (参考:飲酒量の単位 | e-ヘルスネット)
純アルコール量の計算式は
純アルコール量(g) = 酒の量(ml) × 度数(%) × 比重(0.8)
となります。
例えば缶ビール(350ml)の場合、標準的なアルコール度数は5%ですから、
350ml × 5% × 0.8 = 14g
1.4ドリンクです。
日本酒一合(180ml)の場合、標準的な度数は15%ですから、
180ml × 15% × 0.8 = 22g
2.2ドリンクとなります。
アルコール度数と飲酒量を覚えておけば計算式に当てはめるだけなのでドリンクへの換算は難しくありません。
とはいえ、いちいち電卓で計算するのは面倒ですので、専用の計算ツールを用意しました。
もちろんスマホでも使えます。飲酒量の計算や減酒のシュミレーションなどにぜひご活用ください。
当サイトでの表現も飲酒量の単位は「ドリンク」で統一します。
最終更新日:2017/04/11